2011年02月10日

ウレタン車輪式天井クレーンの走行レール施工精度について

ウレタン車輪式天井クレーンは走行レール(H形鋼)をウレタン車輪で走行します。
そのため、走行レール(H形鋼)の施工の際に
スパン、左右高低差、傾斜、直線度等の精度をきちんと出して頂く必要があります。
軌条レール形の鉄車輪式クレーンの場合には、
クレーン工事側で軌条レール敷設の際に
フックボルトやライナー等で多少の調整は可能ですが、
ウレタン車輪方式の場合にはクレーン業者側ではレールの調整が出来ません。

また、上記の精度の他、ランウェイの継ぎ目部の隙間やズレや段差も
ウレタン車輪の剥離の原因となりますので
隙間やズレや段差が無いように施工をお願い致します。


【隙間が大きすぎる例】
ウレタン車輪の剥離の原因となります。
隙間は3mm以下でお願いします。




【ズレの例】
ガイドローラーがこのズレだところに引っ掛かり走行出来ません。
走行レール内側はガイドローラーがクレーンの蛇行を防止するために
接触しながら走行します。
ズレが生じた場合には、グラインダーで滑らかに仕上げて頂く必要があります。




【段差の例】
上下に段差が出来た場合、この段差によりウレタン車輪が剥離します。
段差が無くなるようライナー調整やグラインダーで修正をして頂く必要があります。




ウレタン車輪式天井クレーンが設置される新築工場建設の際には
走行レールの施工精度には注意して施工するよう
鳶さんにご指示下さいます様お願い致します。



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Posted by 不二工業株式会社 at 10:15ゼネコン・サブコン様向け情報

2010年11月17日

天井クレーンの走行ストッパーについて

天井クレーンの走行ストッパー取り付けが
鉄骨工事の走行レール側の工事範囲に含まれる場合
シャッターボックス、ダクト、ケーブルラック等
クレーンガーターと干渉する設備が無いかを検討をして
寸法を割り出して頂く必要があります。
干渉を考慮せずにレールの端末部の四隅に走行ストッパーを取り付けますと
シャッターボックス等の設備にクレーンが衝突してしまう可能性があります。

クレーンと干渉する設備があることが後から分かった場合には
事前にご連絡頂ければ天井クレーン据付時に現場合わせで取り付けることも可能です。



シャッターボックス手前に走行ストッパーを取り付けた例
(写真はサスペンション形クレーンの走行ストッパー)


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Posted by 不二工業株式会社 at 10:02ゼネコン・サブコン様向け情報

2008年07月24日

ウレタン車輪式天井クレーン設置の際にご注意頂きたいこと。

最近の新築工事ではウレタン車輪式の天井クレーンが主流です。

ランウェイガーター(H形鋼)を直に走行するため

走行距離が長くなるほど、軌条レール工事が不要となる分だけ

コストが抑えられるからです。

しかし、従来の鉄車輪式と違い下記の点に注意が必要となります。


1. ランウェイガーターを直接走行するため

   ランウェイガーターの施工精度が要求されます。


     これは、従来の鉄車輪式の場合と違い、軌条レールが無いので

     クレーン工事側でスパン調整等ができないためです。


2. ランウェイガータージョイント部には段差があってはならない。

     ウレタン車輪が削られて剥離してしまうためです。


3. 車輪の踏み面は塗装してはならない。

     ウレタン車輪は電気を通さず、鉄車輪のようにアースがとれません。

     そのため、アースブラシをランウェイガーターに接触させてアースをとっております。

     踏み面を塗装されるとアースがとれません。

     (下写真の矢印部分がアースブラシです)




ウレタン車輪式天井クレーンを採用される場合には

走行レールの施工精度や塗装、その他給電用トロリー線のアース線取り付け等

綿密な打ち合わせが必要です。

是非、ご相談ください。



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Posted by 不二工業株式会社 at 21:52ゼネコン・サブコン様向け情報

2008年07月06日

天井クレーンの上架

天井クレーンの上架時期は工程に組み込まれておりますでしょうか。

最近ではご紹介している写真のように

屋根施工後に重機が使える現場の方が少ないです。

天井クレーンの上架には重機作業に必要な高さが必要です。

屋根下とクレーンガーターとの間に重機による吊り代が確保できない場合には

屋根葺き前に上架する必要があります。




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Posted by 不二工業株式会社 at 22:17ゼネコン・サブコン様向け情報

2008年07月01日

天井クレーンの上架時期

天井クレーンと屋根(またはデッキ)との間に

重機での上架に必要な吊りシロが確保出来ない場合には

鉄骨本締め後、屋根(またはデッキ)を張る前に上架します。







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Posted by 不二工業株式会社 at 13:13ゼネコン・サブコン様向け情報