2012年06月21日

LEDライト付きホイスト式天井クレーン

ホイストにLED照明を取り付けるときの選び方

クレーンガーターが天井照明の真下に入る事によって
暗くなる分を補う程度の照度があれば良いのか
スポットライトのように更に明るく照らすことが目的なのか
によってLEDの選び方が異なってきます。
特にLEDの場合には単純に消費電力だけでは明るさの比較が出来ません。
全光束や照射角度も考慮する必要があります。





今回取り付けたLED照明は消費電力148Wで水銀灯700W相当の製品です。
スポットライト的に手元をより明るく照らすことを目的として
30°、42°、60°、80°の中から60°を選択し
高さ約5mから直径6mの範囲で350Lx以上の明るさを確保しました。
前回ご紹介した消費電力90W(水銀灯400W相当)の製品と比較すると
眩しいぐらいに明るく照らすことが出来ました。


水銀灯は点灯までに時間が掛かりますし、
一度消した後の再点灯では更に時間が掛かります。
省エネのために点けたり消したりすることをお考えであれば
電源を入れれば即点灯するLEDの方がお薦めです。

また、天井クレーンの照明は高所作業車等を利用しなければ
ランプ交換が出来ないことも難点ですので
長寿命でランプの交換手間を減らすことが出来るLEDの方がお薦めです。
もはや水銀灯を選ぶ理由は無くなったと言えるかもしれません。


天井クレーンの不二工業ホームページはこちら
https://www.fuji-kougyo.co.jp/

  


Posted by 不二工業株式会社 at 19:01オプション

2012年06月02日

天井クレーンの地震対策

東日本大震災では数多くの天井クレーンが落下しました。



これは地震で落下した天井クレーンです。
手摺もガーターも落下の衝撃で曲がってしまっています。




運転室は完全につぶれています。
運転手さんは、午前中の作業が昼休みにまでずれ込んでしまったため
地震発生時には遅めの昼休みを取っていたそうです。




フックボルトは横揺れの影響で伸びてしまっています。
クレーンの自重だけでも伸びてしまうのです。




写真では分かりにくいかもしれませんが
真っ直ぐだったはずのレールが曲がってしまっています。
横揺れでフックボルトが伸びてしまいレールごと落下している様子がわかります。



こちらのお客様にはフックボルトで固定されているレール全てに
締結装置を追加させていただきました。
(フックボルト間の黒く見えるツメが締結装置です)




走行レールはフックボルトで固定されているものの方が多いのが現状です。
皆さん、あまりレールの固定方法まで気にされたことは無いと思いますが
一度ご自身の工場のレール固定方法を確認されてみては如何でしょうか。
フックボルトで固定されているようでしたら伸びて緩んでいないかまでお確かめ下さい。
もし、フックボルトで不安が残るようでしたらご相談下さい。
締結装置は後からでも追加取付が可能です。


また、これから新規で天井クレーンを計画される場合には
費用は掛かりますが締結装置によるレール固定をお薦め致します。
建設業者様へ建物と天井クレーンを一括発注される場合、
締結装置固定をお薦めしても中々採用して頂けないのが現状です。
レールの固定方法についてはユーザー様からご指定して頂くことをお薦め致します。


出来ることでしたら、合わせて「クレーングリッパー」もご検討頂ければと思います。
こちらも既存天井クレーンに後から取り付けが可能です。




クレーングリッパーのホームページはこちら
https://www.fuji-kougyo.co.jp/cranegripper/


天井クレーン地震対策のカタログダウンロードはこちら  


Posted by 不二工業株式会社 at 10:35メンテナンス・修理・改造