2020年07月31日

防爆形天井クレーン

今回は防爆クレーンについてのお話です。
防爆ホイストは「構造規格」によるものと「技術的基準」によるものの
2種類の製品があります。
元々、日本における防爆の規格は防爆電気機器の「構造規格」のみでした。
これに対して外国製の防爆電気機器を受け入れるために
「技術基準(国際規格)」が制定されました。
現在の日本では、この2つの規制があり、どちらかの規制を選択できます。


今回納めさせていただいたクレーンは、「技術的基準(国際規格)」によるものです。
巻上機本体 EXdⅡBT4X、押釦スイッチ ExiaⅡBT4 の製品です。
「構造規格」で聞き慣れているd2G4とは何が違うのか。
大雑把に言えば同等です。
どちらの規格も並んでいるアルファベットと数字でどのような環境で使用出来るかを表しています。


【EXdⅡBT4X】(巻上機本体)
 Ex:防爆構造を表す記号
 d:耐圧防爆構造
 Ⅱ:鉱山以外
 B:隙間0.5mmを超え0.9mm未満
 T4:最高表面温度135度
 X:使用条件


【EXiaⅡBT4】(押釦スイッチ)
 ia:本質安全防爆構造
 (その他は上記と同じなので省略)
耐圧防爆形の押釦の約1/10の質量なので操作が楽です。



(こちらは過去に納めた写真)

【d2G4】(構造規格)
 d:耐圧防爆構造
 2:隙間0.4mmを超え0.6mm以下
 G4:発火温度135℃を超え200℃以下


耐圧防爆クレーンのお問い合わせお待ちしております。

耐圧防爆クレーンのホームページはこちら
https://www.fuji-crane.com/explosion-proof.html

  


Posted by 不二工業株式会社 at 11:26耐圧防爆形クレーン

2020年07月27日

プレハブ倉庫への独立型天井クレーン設置例

独立型クレーンを設置させていただきました。
クレーンガーターを上架するには吊り代が足りず
屋根の一部を開口しての上架となりました。




建屋全長57mのうち約1/4の15mにさえクレーンがあれば良いということで、
クレーンが必要な範囲のみに独立型天井クレーンを設置しました。




将来的な走行範囲延長も考慮した設計になっております。
また、将来の格上げの可能性が高いと言うことから
クレーンガーター、ランウェイガーター、支柱、柱基礎の全てを
5tクレーン対応で設計いたしました。





工場、倉庫の全体に天井クレーンが必要で無い場合には
建物をプレハブ建築にして
必要な範囲にのみ独立型天井クレーンを設置することで
全体の価格を抑えることも可能となります。


独立形クレーンは
既存の工場や倉庫への設置も可能です。
クレーン付き貸工場、クレーン付き倉庫を探しているが
中々良い物件が見つからないというお客様、
独立形クレーンを検討してみてはいかがでしょうか。



マンガで解説!独立形ユニットクレーンのホームページはこちら



独立形ユニットクレーンのカタログダウンロードはこちら

  


Posted by 不二工業株式会社 at 12:51既設建物の強度が足りない場合