2009年03月14日

親子式ホイスト付クレーンとホイストを2台乗せたクレーンの違い

1台に2つのフックを有する親子式ホイストを使った天井クレーンと

2台の独立したホイストを使った天井クレーンの違いについてご紹介します。


親子式ホイストを使用した天井クレーン
 使用目的は、小容量時のスピードアップ!


写真は 40t/10t の天井クレーンと 10t/3t の天井クレーン

大容量のホイストは巻上速度が遅いため、
大容量の頻度が少なく、小容量の頻度が高い場合に
親子式ホイストにすることで、小容量時のスピードアップが図れます。
天井クレーンとしての容量はスラッシュ( / )を使用して
親モーター、子モーターの容量を表示します。
親子式天井クレーンは親側の定格荷重の容量で設計されます。
(親子同時操作は不可です)


ホイストを2台搭載した2フック式天井クレーン
 使用目的は長物等の共吊り!


写真は15t+5t (20t) クレーン

ホイストを2台乗せる2フック式天井クレーンは
2フックで同時に物を吊り上げるタイプのクレーンです。
長物の共吊りに使用されます。
ホイストがそれぞれ独立して横行できるため
フック間の距離を変えられるのも特徴です。
この場合、天井クレーンは2台のホイストの合計容量となります。
合計容量が3tを超える場合には落成検査(および性能検査)の対象となります。



是非ホームページもご覧ください。
https://www.fuji-crane.com/  


Posted by 不二工業株式会社 at 12:46法規関係